6/05/2017

旧島津公爵邸


2017.5.24

旧島津公爵家袖ヶ崎本邸洋館の内部見学が期間限定で行われているので参加してきた。

JR五反田駅から徒歩で10分ぐらいの所にある旧島津公爵邸は、高台に築かれ現在でもこの一帯は島津山と呼ばれているんだとか。
駅からの途中、マンション名等に気を配ると島津山が使われているのを確認できる。

かつての仙台藩伊達家下屋敷が島津家に所有が移り、第30代当主 島津忠重はここに本邸を築き家族7人の居住とした。
しかし財政難で日本銀行の所有に。
関東大震災や第2次世界大戦から奇跡的に被害を逃れた邸宅は現在、清泉女子大学の本館として使用されている。

集合時間より早めに行き、外観や裏庭を先に見学。中央ホールへ通じる正面玄関のステンドグラスに丸に十の字を発見。




後の学生の説明だと、バルコニーの照明器具は当時物らしい。
またよーく見ると、柱頭の装飾が違う。1Fがトスカーナ様式、2Fがイオニア様式と呼ばれるもの。




裏庭には大正天皇、明治天皇がそれぞれ行幸啓された時、あずまやでツツジなどを鑑賞したという記録が残っている。



所要時間40分、学生が邸内を案内してくれた。共用部のほか、教室として使われている部屋は授業がなければ見学が可能。
まず中央ホールから2Fへ上がる。
 


2Fは公爵夫妻の寝室など私的エリアとして使われていた。
子供部屋(大会議室)は当時仕切られていて、その痕跡が壁に残っている。廊下側の壁はおそらく二重壁なのだろうが、壁厚が50cmぐらいもあった。

1Fの公的エリアへ降りる。最初に見た正面玄関のステンドグラスの部屋内側。



バンケットホール(聖堂)と応接室(泉の間)にある暖炉にも丸に十の字、島津家の家紋が施されている。




大学側の貴重な文化財の管理、そして学生の案内に感謝。

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